DAW「Cubase」のCPU使用率について
Cubaseを使用していると必ずと言って良いほど、CPUが悲鳴をあげ動作が重くなり再生もままならない事に遭遇する。
僕もその度にネットで事例を探したが、結局はWindowsの再インストールになる事が多かった。
また、しばらくすると重くなり使い物にならなくなる事が2018年は多かった。この問題に対し僕の環境で試して良かったものをご紹介します。
犯人はWindows Update
Windows Update。もちろんセキュリティーに関するアップデートは大切だ。しかしながら、これにより予期せぬ副産物として、Cubaseが重くなり使い物にならなくなる事が判明した。
実は僕、今年2018年に入ってからPCをリカバリーした回数は既に10回を超えている。つまり数十回もリカバリーをすると言うとんでもない事態に見舞われているのだ。では、何故アップデートが良くないのか本題に入るとしよう。
Windows Updateはセキュリティーに関するアップデートだけでなく、PCのドライバーをアップデートする事もある。厳密に言うとドライバーもセキュリティーに関するアップデートになるだろうが、細かなチューニングや改良がなされるわけだが、ここに落とし穴がある。PC的な目線で見れば当然新しいドライバーの方が安全でかつ動作も安定するはずだ。
だがDAWなどは場合によっては致命的な事になる。特に春や秋にある大型アップデートなどは、メーカー側が対応していないと言う理由でサポートを拒否する事態になる。今年はRedstone 4がスタインバーグ自体、対応が遅かった為サポートを行えない状態が続いていた。
つまりCubaseがつい先日まで正常に動いていたのに、急に動作が重くなりCPU使用率が高いままになった時はWindows Updateを疑おう。Windows 10の復元機能が使える状態ならば、数日前に戻してみると魔法がかかったかの様に以前と同様にCubaseが動く筈である。また復元が出来なくても、コントロールパネルの「プログラムと機能」を開いてみよう。その中、左側に「インストールされた更新プログラムを表示」をクリックし、一覧の中で更新プログラムの名前の上で右クリックをすると「アンインストール」が表示される筈だ。勝手に更新されている場合は消せるものは消して再起動をかけよう。もし消せない場合はWindowsの再インストールをお勧めする。つまりリカバリーなどだ。
更新プログラムが消せない場合としては、いくつか理由が挙げられるが、だいたい大型アップデートなどの後は消せない事も多い。ここで詳しく色々とPCに関する操作方法や細かい事を書きたいところだが、それはまたの機会に。
では、ここからは僕がどんなバージョンだったら動作が軽かったかなどを踏まえて書くことにする。
どのバージョンと相性が良いのか?
Cubase 9.5.40+Win 1809僕はCubase Pro 9.5を使用している。このバージョンは厳密に言うと、今は9.5.41である。まず、このバージョンから説明すると、Windows10の新しいバージョンつまり、大型アップデートされたものと相性は良い。むしろ、9.5.41とWindows10 October 2018 Update ビルド番号で言えば1809にするべきである。前述した言葉とは大違いになるが、この組み合わせは意外に大丈夫だった。しかも、Cubase自体、軽く動作するのである。実は、ビルド1709のままで多少8月頃にセキュリティーアップデートを許してしまい、消せなくなったためそのまま頑なにWindowsをアップデートせず、9.5.30だっただろうか。Cubaseも9.5.40が出る前までのものを使用していた。簡単に言うならば、Windowsの10のビルド1709(Fall Creators Update)のままで、Cubase側、9.5.30までだったら、確実にCPU使用率が多少はキツイ場合はあっても、ブチブチいって音の途切れなども起こらず使用できるわけだ。ついでに言うならば、9.5.41と1709の組み合わせでも問題がない。ただ、もっと軽く使うならば、ビルド1809へアップデートした方が良いみたいだ。
Cubase 9.5.41+ Win 1809 ◎
Cubase 9.5.30 + Win 1709 ◎
Cubase 9.5.10 + Win 1709 ◎(恐らく9.5.20もOK)
試しているもので言えばこれらは大丈夫だった。ただ、Windws側だが、April 2018 Update ビルド1803と9.5.20だっただろうか。相性が良くなかったと思う。何故なら一度勝手にアップデートされてしまい、Cubaseが使い物にならなくなった。9.5.10でも駄目だったと記憶にある。
とにかくCPU使用率が上がり使い物にならなくなったら、Windowsの復元を試すか、更新ファイルのアンインストール、それすらもダメならば、2017年10月のバージョン、ビルド1709をダウンロードしてリカバリーするほか手立てがない。Cubaseは好きだが、Windowsのアップデートにより、他のDAWとは違い、もろに影響を受けることを覚えておいてほしい。
僕は主要なDAW、Pro Tools、Studio One Professional4、ACID Pro8、FL STUDIO20 Signature Bundleなど持っている為、確認したがCubaseの様に影響はなかった。まぁFLの場合は元が軽く動作する為、比較対象にはならないかも知れないが。何かの役に立つ事を願い書き記した。PCの操作で困っていたり、古いバージョンなどをリカバリーしたい場合はいつでも質問してほしい。